【log.1】株主優待とは

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 株主優待とは、すごく簡単に言いますと、企業が株主に贈る「お中元」や「お歳暮」のようなものです。

 企業が株主対して、「もの」や「サービス」「金券」など様々な種類のプレゼントをお中元やお歳暮のように贈るのは、昔からの日本独自の文化が生んだものと言えるでしょう。

 海外では株主優待のようなことはせずに、配当金で株主に還元するということが一般的のようです。

 配当金として還元されるのもいいですが、その企業の商品を貰えることでより一層愛着がわいたり、応援する気持ちが生まれることもあると思います。

 「株主優待」にはお金だけではないそんな魅力がたくさんあります。

<目次>

1.株主優待とは

  1-1.株主優待投資のメリット

    1-1-1.優待品が貰える

    1-1-2.配当金が受け取れる

    1-1-3.会社の経営に参加することができる

    1-1-4.株価上昇による売買益

    1-1-5.優待品には税金がかからない

    1-1-6.秘密の裏技

 

  1-2.株主優待投資のデメリット

    1-2-1.優待品の廃止の可能性

    1-2-2.配当金が少ない

    1-2-3.割当基準日後に株価が下落するリスクがある

    1-2-4.元本割れのリスクもある

    1-2-5.決算書などを確認する必要がある

 

2.株主優待を行っている企業

  2-1.企業が株主優待を実施するメリット

    2-1-1.株主数の増加

    2-1-2.知名度の増加

    2-1-3.長期保有による株価の安定

    2-1-4.

 

  2-2.企業が株主優待を実施するデメリット

    2-2-1.コストがかかる

    2-2-2.株主優待を廃止すると企業イメージや株価の下落

3.

1.株主優待とは


 

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 株主優待とは、企業が自社の株式を購入してくれた人たち=株主に対し、株主優待品というかたちで、配当金以外で「もの」や「サービス」などに変えて還元するすることを言います。

 その内容は企業によって様々です。よくあるのは、例えば飲食業界であれば、自社で展開しているレストランの割引券、食品業界であれば、自社ブランド商品の詰め合わせなど、大半以上は自社商品に関連したものを用意しています。

 最初の株式を買うきっかけとしては、応援している企業の株式を購入するということもいいですが、好きな商品が優待品として貰えるからという気軽な理由でもいいと思います。

 また、売買手数料の低下や2018年10月より国内株式の売買単位が100株単位に統一されたことにより、個人投資家が株式を購入する敷居がより一層低くなりました。

 さらに、各企業は売買単位100株に合わせた株主優待品を新設したりと個人投資家を取り込むような動きも活発化していきました。

 現在の国内株式市場は個人投資家にとっては、過去最高に投資しやすい環境であると思います。

1-1.株主優待投資のメリット


 株主優待投資のメリットは様々ありますが、やはり多くの方が一番期待するのは株主優待品がもらえるということだと思います。

 投資をして、金銭以外のかたちで私たちの元へお返しされるという仕組みは他にはないと思います。

 では、株主優待投資のメリットを確認していきましょう。

1-1-1.優待品が貰える


 株主優待のメリットで一番に挙げられるのは、何と言っても「株主優待品」が貰えることにあるでしょう。

 優待品の内容は各企業、様々なものを用意しております。

 優待品内容の一例として、「自社商品の割引券」「ギフト券」「株主限定商品」「カタログギフト」「スポーツ観戦チケット」「飲食店割引券」「オリジナルサービス」など多種多様な優待品を用意しています。

 例えば、「株主限定商品」はその名の通り自社の株式を購入した株主のみに限定商品を進呈するということです。中でも多くの優待投資家から絶大な人気を集めているのが、玩具で有名な企業「【7867】株式会社タカラトミー」の優待品です。2019年度には「オリジナルトミカ」と「オリジナルリカちゃん人形」が進呈されています。株主限定品なので希少価値が高く、ファンにはたまらない一品だと思います。

 その他にも、「スポーツ観戦チケット」であれば野球チームやサッカーチームのスポンサー企業が優待品として観戦チケットを、「オリジナルサービス」であれば」、株主限定のラウンジやサービスが受けれる施設が用意されていたり、「飲食店割引券」であれば、グループ企業であればどこの店舗でも使用できたりと数えきれないほどの優待内容があります。

 自分自身の好きな企業に投資するのもいいですが、好きな優待品内容を探し出し、その企業に投資するのも楽しいと思います。

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1-1-2.配当金が受け取れる


 配当金とは、企業の株式を購入(投資)することにより、企業の利益の一部を現金で還元されるものを指します。

 やはり、投資をするのなら「株主優待品」と「配当金」の両方を手にしたいと思う投資家の方が多いと思います。

 株式投資の基本となるのが、大きく分けて株式の売買による収益(キャピタルゲイン)と、配当金や株主優待による収益(インカムゲイン)の2つの方法で収益を上げることが基本となっています。

 配当金も株主優待と同じように全ての企業が行っているものではありません。企業の方針や業績などにより決議されています。

 企業により、「株主優待」と「配当金」の両方を行っている場合、「株主優待」のみを行っている場合、「配当金」のみを行っている場合、両方とも行っていない場合の4パターンに分けられます。

  ①【株主優待】+【配当金】

  ②【株主優待】のみ

  ③【配当金】のみ

  ④  両方とも行っていない

 この4パターンを単純に考えると、「株主優待」と「配当金」の両方を行っている会社が株主にとってはいいと考える方が多いのではないでしょうか。確かに、両方を行えるということは企業の財政面で余裕があるからできるとも考えられます。ですが一部の企業の中には、資金繰りが厳しく、資金を集めるために、多少無理をしてでも「株主優待」や「配当金」の利回りを上げることにより市場から資金を集めている企業も存在しています。

 逆に、日本一の売上高を誇り世界的な自動車メーカーである「【7302】トヨタ自動車株式会社」は「株主優待」を行っておらず、「配当金」のみでの株主還元を行っています。

 以上のことから、ただ単純に「株主優待」と「配当金」の両方による株主還元を行っているからといって、「優良企業である」や「財政に余裕がある」と決めつけるのではなく、大事なのは企業の決算書や財務諸表などの数字から企業の健全性や成長性を見極めることが、株式投資を楽しむためにも大切になっていきます。

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2.「株主優待」を行っている企業


 

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 2020年1月現在、日本の上場企業数は全市場を合わせると約4,100社ほどあります。上場企業数は毎月変動していますので、「約」と使わさせて頂きます。

 全市場というのは、「東京証券取引所」が約3,700社、「名古屋証券取引所」が約280社、「福岡証券取引所」が約80社、「札幌証券取引所」が約60社という内訳になっています。

 その内、「株主優待」を実施している企業数は年々増えていっており、2020年1月現在、約1,500社程度あり、もうすぐで上場企業の半数の企業が株主優待を実施する企業となります。

 では、なぜ株主優待を実施する企業は年々増えていっているのでしょうか。

その理由は各企業、様々な理由で行なっているようです。

2-1.企業が株主優待を実施するメリット

 企業側は、株主優待を実施しなければならないという決まりはありません。

 ただ、株主優待を実施することで様々なメリットがあるので新たに開設する企業が増えていっています。

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